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zoom RSS Cannonball T5 Mad Meg

<<   作成日時 : 2009/08/31 15:36   >>

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Cannonballでは新しいフィニッシュ「The Brute」がいよいよ発表になりそうだが、"最もCannonball"らしさを持ったモデル、と云えば"Mad Meg"だ、と思うのは筆者だけだろうか?

「Brute」に関しては"aged-brass finish"と称されている。
おそらく今年の「楽器フェア」にはお目見えするのだろうけれど、いわゆるノンラッカーではないようだが、特殊な表面処理を施しているようにも見え、これまでのフィニッシュに比べてもよりストレスフリーな鳴り方をするようだ。

アメリカ「Facebook」のCannonballグループに紹介された「The Brute」の動画はこちら。



*追記

米「Facebook」内の「Amro Music Store,inc」(テネシー州メンフィスに古くからある楽器店)のコミュニティに「The Brute」の画像があった。Facebookメンバーの方はご覧になれるので訪問なさっては如何だろう?

http://www.facebook.com/pages/Amro-Music-Stores-Inc/48905174648


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サックス業界では「YAS-82zul」以降の"ノンラッカーブーム"は未だ衰えを見せない。
エポックメイキングとなった「zul」、大変に勇気の要った事だったろう。

台湾産のサックスでも、P.Mauriatは云うに及ばず、有名メーカーのOEM先の工場のオリジナルブランドなのか、小回りが利く処からプライベートブランドの様なサックス、果ては彼の"フィル・バロン"プロデュースのサックスまで(!!!)、揃いも揃ってノーラッカーのモデルを用意している。
他にもイケベ楽器さんプロデュースのStephanhouser(個人的にはかなり興味をそそるブランドだが)にもノーラッカーがある。
一方Cadeson、それにH.Selmerは意地でも出さないようではあるが…。


YANAGISAWAさんは試作はなさったようだが、現状ラインアップには載っていない。

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【註】

2013年7月現在、Cadesonではスペックの粋を集めた待望のノーラッカーモデルT-92、A-92が絶賛発売中である。

また、YANAGISAWAでは輸出用、一部特注対応でノーラッカーモデルがリリースされている。

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ラッカー(平たく云えば塗料)の載る、載らないでどう音が変わるか、なんて話は既にゴマンとweb上に転がっているから、今更ここで云うのも何なので触れるつもりはないけれど、ノーラッカーもの数多ある中でも、その凶暴さでは随一なのがCannonballの"Mad Meg"だ。

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公式サイトによれば、"Mad Meg"とは中世ベルギーで建造された超巨大な大砲にちなんだ名前、との事。

Cannonball 社長のMr.Tevis Laukatは以前「俺が一番好きなのはMad Megなんだ!」と仰っていた。

判る気がする。
様々あるフィニッシュの中でも、おそらく最もレスポンスが速く、最も「Horn」っぽいニュアンスを持っているのはMad Megだろうからだ。


表面の保護や見た目上の効果を狙っての事なのだろうが、ラッカー仕上げやプレートを施した場合、結果的に、良い意味で管体の響きが(ある方向性を持って)整えられ、音像もフォーカスされ、音色や音の"飛び"に独特の効果をもたらすのだけれど、ノーラッカーはそこの効果が無い。

整えたり、制御したりする要素が無い分、素の管が持っている素性がそのまんま出る事になる。
ある意味これはとても怖い事なのだろう。

Cannonballの大きな特徴の一つ、Big Bell Gloval Series以降の「ビッグベル」、即ち、所謂Selmer的なコンパクトに絞られたサイズのベル(朝顔管)ではなく、他メーカーと比較しても相当に大きい、広いテーパーと大きい直径を持つベルの効果はMad Megが一番顕著に現れるのだろう、とも思う。

管体の重量設定と合わさって、ここがCannonballの"おいしさ"が凝縮されている部分と云っても良いだろう。
(勿論ネックのレスポンスの良さも一役も二役もかっているが)

元金管楽器奏者と云う立場から見ても、Cannonballのサウンドはとても「Horn」っぽい。
(所謂"フレンチホルン"とか"アルプホルン"ではないので念の為)

他のブランドでも昨今「ビッグベル」仕様が多いようだが、Cannonballの場合は設計が絶妙なんだろう、ただデカい音が出るだけではない気がする。

所謂Selmer的なサックスの"木管的"なサウンドに比べ、"金管的"に明るくエッジが際立って聞こえる。
特にMad Megはノーラッカー仕様だからだろうけれど、金属的なニュアンスが多く聞こえがちになる。
ここを響きが薄い、と取られるとどうしようも無いのだが(ww)、実際間近で演奏を聴いたり、自分で吹いてみればその"鳴りの太さ"に驚愕する事だろう。

また、特にテナーの場合は極端にサウンドが重くない。
重過ぎない、と云うのが当ってるだろうか。"切れの良さ"、"ブレンドのし易さ"に一役かっているようにも思う。
またここもノーラッカーの特徴だろうが、音の切れが素早い。

Mad Megはこの点でも特徴的で、守るも攻めるもサウンドは全てプレイヤーの掌中に収める事が出来る。
ここはノーラッカー仕様の特徴とも相まって、ギラギラ響きすぎず使い込んだ楽器の様なニュアンスもある。

時々ノーラッカーものは非常に"鳴らし辛い"ものにも当るようだ。
これは、ラッカーが無い分響きがまとまらず、抵抗感がダイレクトに伝わる為制御が難しくなる、と解釈しているが、Cannonballの場合は、そもそもが"鳴らし易い"ので、その心配は要らないだろう。

見た目こそヴィンテージっぽいが(個人的には、よくある、とって付けた様なアンティーク風フィニッシュは好きではない)その実全く今風、と云う楽器が殆どだけれど、Cannonballの場合は実際に手にとって見れば"レスポンス"的に実に"ヴィンテージ"っぽい、と思うのは贔屓目だろうか?

勿論最新の設計だし、地金も"往きが良い"からサウンドは"今風"。特にMad Megは豪快一直線。

そこは好き好き、と云う処だろう。
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何よりこのMad Meg。吹いていてとても心地よいのだ。

最近、知人が、中古で買ったもの、と云う事でMad Megを見せてくれた。

少しの間だけ吹かせて貰ったのだけれど、やっぱこれいいわ、といつもの結論に辿りついた。

"Cadesonの白い奴"にも相当惹かれるけど、Mad Meg、そして今度出てくる"TheBrute"を擁する我がCannonballに、グッと何かを引っ張られていて、それはそれで悪くないものだ。



追記)
いつの間にか「楽天」のアフィリエイトでMad Megが買えるようになってたので(爆笑)、一応貼っておく。


Cannonball キャノンボール T5 “Mad Meg”
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今回ばっかりは諸般の事情で行けそうもないので、予習だけはしておこう。 ...続きを見る
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
上方のほうでカルテット中心にサックス吹いているアマチュアです。

ヤナギサワは輸出用に991や992のノーラッカー出してます。
イギリスの楽器屋のサイトとかに載っていました。

B-902(ブロンズの廉価バリ)とか、S-981(Gキイなしデタ)とか、
A-9932(ネックとベル銀)とか、ヤナギの輸出用のラインナップは、
国内よりもマニアックなようですね。
国内廃盤のアルト、テナーの9930も海外ではまだ現行モデルのようなので、
逆輸入すれば変えますね。
KEI
2009/09/01 18:35
>>KEIさん
いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。

そうですか、やはり輸出に篤いYaniですね。
私が吹いたのは「楽器フェア」会場でした。A-992のノンラッカーでしたね。
海外、特にヨーロッパで昔から評価が高かった(国内では中々評価されなかった時代から)ので、恩義に感じたYaniならではの対応でしょうね。
A-9932はNYで見た事があります。凄く良かったですよ。
D-O
2009/09/01 20:06
始めまして。
最近サックス始めたド新人です〜
キャノンボールにかなり興味があります。特にブラックニッケルのサテンが^^;
自分がシルバー好きなのでなおさらですねw

The Bruteは動画をみる限り見た目がかなりミリタリー的な感じで素敵ですw

今現在はJupiterのJAS-769を使っておりまして来年あたりにはお金ためて
是非ともキャノンボールを持ちたいと思います^^
Hrathnir
2009/09/12 22:52
>>Hrathnirさん
いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。
サテンブラックニッケル…「RAVEN」ですね。意外にとっても素直な良い子だと思いますよ。
あまり日本には入ってきていないようですが、アメリカ国内ではサテンシルバーの"ice"も出てますね(「RAVEN」は"ice B")。

Brute、物凄く気になってますよ。多分(w)凄く良いはずです(w
是非CBユーザーになってみて下さい。
宜しければ又お越し下さい。
D-O
2009/09/13 22:55

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