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zoom RSS Cannonball Vintage Pro Series "LADY GODIVA"

<<   作成日時 : 2008/07/07 00:36   >>

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最初に書いて置くが、今回も絶賛。

Cannonballと云うブランド、過去にあった名器をさも否定するかの如く、革新的なアプローチばかりを取った楽器だけを輩出している、と思われがちだが、実の所さにあらず。
(大体見た目だけで、あの楽器はどうのこうの、と仰る事情通の方々も少なくないのではないか)

むしろ過去の名器に対するリスペクトがふんだんに詰っている、と云っても過言ではないだろう。
それは最新のBig Bell Stone Series(以下BBSS)においてもそう。
吹いて後、往年のKING、Martinを彷彿とさせる太く柔らかく温かいサウンド、との評を寄せる向きも少なくない、と聞く。

まして今回の(限定モデルとは云え)Vintage Pro Seriesにおいては、昨今流行の"Vintageっぽさブーム"に対して、Cannonballならではの回答が余すところなく盛り込まれていると云えるのではないか。

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*この記事の内容はあくまで個人の感想のレベルであって、特定の企業、製品について、なんら恣意的なものは含まない事をくれぐれも御承知置き頂きたいし、読者に内容を強制するものではありません。
また楽器の、製品としての性格上、個体差があると云う前提に基づき、実際の購入に関してはあくまで読者自身の判断によるものとし、このblogの管理人、協力店、記事内容およびbiglobeは何の責任も負わないものと致します。
以上を御理解頂けた方のみ、ここから先の記述をお読み下さい。
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見た目からしてもう徹底している。

某社の、名器を再現した、との声も高い例のモデルの色よりも、もっと"それっぽい"。
まるでどこかの倉庫に眠っていたデッドストックがそのまま最高のコンディションで出てきたような錯覚さえ起こす。

キーのレイアウトは非常に小振りの作りで、形状も含めかの名器に感覚が近い。スプリングも非常に柔らかく、既にかなり吹き込まれたかのような感覚だ。ストロークも短めにしてあるようで、これもBBSSとは様子が異なる。

ベル、管も通常のBBSSとは違い幾分細身に仕上げてある。ベルはこれまでのCannonballの最も特徴的な部分だっただけに、「日和ったか!?」と(wwwwwww)勘ぐってしまう点でもあろう。

今回試奏させて戴いたモデルは「LADY GODIVA」。
中世イングランドの伝説上の女性で、マーシア伯レオフリックの夫人とされる。
夫レオフリックの圧政を諌めるため領地コヴェントリーを裸で行進した、 などの逸話があり、自身も後に領主となった。
(以上 Wikipediaより引用)
つまりは中世の騎士物語あたりをメインイメージとするCannonball版「ネイキッド・レディ」であり(Conn社のかつての名器 6Mの愛称に引っ掛けてある)その辺も洒落が効き過ぎている。


管体そのものの見た目上の印象では、H.Selmer SBA〜MarkVIあたりを狙っているのでは、と云うのはすぐ判る。
サウンドはどうか??

所謂ヴィンテージものを意識した、最初から枯れた味の、ともすると鳴り切ったペラいサウンドなのか、と勘ぐってみたが、全く見当違いだった。

BBSSで見られる(聞かれる?)非常に太く強烈な中低域は一見すると無い。
が、しかし、吹く程に徐々に染み出てくる、充実した厚みを持った活き活きとした中域、しかもしっかりした低域をまとっていて、最終的にはしっかりCannonballらしい大変太いサウンドになっている。
この辺、Cadeson A-902Vとは似て非なるキャラだ。

高次倍音は比較的抑えられている印象も受けた。それ故か、幾分ピッチも低めに感じる場面もあり、その辺でもヴィンテージっぽさ、を感じた。
(ま、この辺は個体差もあろう)
云わずもがな、だが、音程は最高に良い。基本設計の良さが十分に出ているんだろう。

又、高次倍音がそう出ていない現状ではメタルマウスピースなどとの相性は抜群に良かった。
Dukoffを使用したが、BBSSではつい鳴り過ぎてしまう印象があった反面、今回のLady Godivaは大変に良いマッチングだと感じた。

勿論ハードラバーを使用した際には、いかにもなJazzyなスモーキーなサウンドがしてくれた。
かと云ってドライなものではなく、むしろ比較的甘め。
おそらく今後吹き込まれていく内に、どんどん"鳴って"きて、よりブリリアントなサウンドもつむいでくれるのでは、と期待。

何せ、新品の状態でこの渋さ。金属疲労などとは到底縁の無い状態だ。
BBSSよりも、吹き込む楽しさが味わえそうだ。

BBSSに比較し、非常に端整な、バランスの取れた印象。
プレイヤーの手のうちにすっぽりと収まって、意のままに出来る、良い意味でのコンパクトさがあるように思う。

味わい、と云う点では、例えばBBSSが勢いのあるバーボンだとしたら、今回のVintage Pro Seriesはさしずめ良く練れたヴィンテージのウィスキーのようでもある。


正直"Sound River"に並ぶ程の、キャラクターとクオリティを備えた、逸品だと、個人的には思う。
H.Selmer referenceのKOOKABURRAに出会った時の印象に近いかも知れない。

凄い、凄いぞ。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
絶賛ですな〜〜ww

実に羨ましい...小生も吹いてみたい...

先日、こちらの若きプロサックスプレーヤーが東京へ行った際に吹いてきたそうです。彼はCannonballユーザーでもあります。

彼曰くYAMAHAに似た感じと表現していたのですが、果たして...?
と思っていた次第ですwww

ただ、いろいろと試して最終的にCannonball全体のポテンシャルを再認識して納得したようでもあります。ww

Vintage Pro Seriesは、懐に余裕さえあれば絶対に手に入れたい1本であろう事は間違いないと確信しました。


いや本当に欲しいなぁ〜〜〜
青龍
2008/07/10 10:14
>>青龍さん
コメントありがとうございます。
YAMAHA 82Zと並べて比較しましたが、うーん、875の木管っぽい厚みともちょと違いますし、82Zの"ホーンっぽい"厚みとも又ちょっと違います。
偉そうな云い方かも知れませんが、Cannonballユーザーなら納得出来る内容かと思います。

Pete Christliebのテナーも吹きましたが、こちらは結構なデリケートな管で、瞬間的なパワーで押してしまうとすぐ割れてしまう感がありました。
が、丁寧に吹き込んでじっくり鳴らしてあげると徐々に徐々に抵抗感が出てきました。これ不思議なんですけどね。
こなれてくると美味しい管かと思います。
これも個体差なんでしょうけどね。

総じて、Vintage Pro Series、「買い」でしょう(www
D-O
2008/07/10 13:06

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