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zoom RSS Vandoren V16 A6S+

<<   作成日時 : 2017/09/02 03:59  

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随分前になるが、こんなエントリーを書いた。

一方、アルトのマウスピースについてはこの数年、「Woodstone 5M & Mouthpiece Cafe N.Y.Bros #5」「Claude Lakey 4*4」「★対決! Claude Lakey VS Beechler Diamond Inlay (前編)」「後編」とか書いていて、色々迷っているのが自分でもかなり面白い。



そんな中、近年録音の案件が何度かあり、その度にも色々迷っている。

その時には結局手元にあったRalph Morgan Excalibur 7Eを使ったり、Cannonball CAM 5を出したり引っ込めたりしていた。



録音、と云うのは中々にシビアなもので、音楽そのものを作り上げる要素としての楽器の音を如何にコントロールするか、が、一過性のライブとは違いきちんと音源に定着してしまうから、色々思い通りにいかないと結構なストレスにもなる。

コアがはっきりしつつ倍音も豊かなトーンに正確なピッチ。

ジャズ的な要素が求められた訳ではない案件だから特にそうだったんだけれど、成程いわゆる”スタジオ用”と云う”用途”を持った仕掛け、と云うのはこういう時に威力を発揮するんだな、と今更ながらに学んだ次第。



で、折に触れて何度目かのClaude Lakey 4*3とか手に入れてみたんだが、これもしっくりこなかった。

何よりLakeyはかなりの確立で他人とカブるし、Beechler Diamond Inlayは流通が極端に少ない。

そりゃWoodstoneとかTheo Wanneとかホイホイ買えてれば苦労もないし、Meyer辺りで全て賄える技術があれば最高なんだけど、現実問題としてそうもいかない。



そうなると、庶民の味方(w)、真打ちVandorenの登場だ。

今回、スモールチェンバーの「S」タイプがフルモデルチェンジに近いリニューアルを経て新たに「S+」として出てきたので、”清水ダイブ”を敢行した。

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今回入手したのは比較的狭いオープニングのA6S+。



旧タイプのA6Sは1本手元にあって比較も出来るかな、とも思ったし、Lakey4*3やBeechler Diamond S5Sと云った”定番モノ”にスペック的に近い部分もあったので、これに決めた。

最近”試奏おことわり”的なお店も増えてきている為、マウスピースの購入も”決め打ち”で行かないといけない。

中々スリリングなご時勢だが、今回は販売店の協力もあって複数本からの選定が出来たのは有難い。



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”初代”V16アルトが出てきてからもう随分経つ。Meyerタイプだが若干の硬さとレスポンスの良さを持ち、丁度Meyerがイマイチだった時期とも重なって(狙ってた?w)自分でも「Meyer 90周年記念モデル」が出るまで随分使った。

旧タイプの「S」については前述のエントリーに書いたが、良かったんだけどピッチが取り辛く、イマイチピンと来なかった。

手持ちのA6Sはシャンク内部を自分で削ってネックに差し込む長さは確保したけれど、息の流れも変わってしまったようでかなり”持って行かれる”ようになってしまった。

元々V16アルトはMeyerよりも造りが大きめのようだから、排気量多めのプレイヤーに向いてるのかも知れないんだが、今回の「A6S+」はちょっと様子が違う。



確かに息はぎゅっと絞って入るイメージだけど、流れがスムースでそれほど持って行かれるストレスは感じないしバックプレッシャーも適度にあるようだ。

問題になるピッチバランスもチェンバー、シャンク内部の構造の見直しもあったらしく、それほど深く挿さなくともバランスが取り易くなった。

チェンバーそのものは吹いた感じLakey4*4に似てるイメージだが、出音は例のLakey特有のカキンコキンなトーンではない。

基本的に明るく軽いサウンドを持つ傾向がある「スモールチェンバー仕様」と云う事でヴィンテージ指向の皆さんは「それでも男ですか?! 軟弱者!」的イメージもあるかも知れないけれども、意外にオープンでスモーキーなトーンもある。

勿論使うリードにも寄るし奏法にも寄るのだけれど、手持ちのVandoren JavaやVandoren Java RED-CUTではいわゆるジャジーな方面でも充分使えると感じた。
(今回は#2-1/2を使用)


なにせスモールチェンバー仕様だから出音のスピード感、音のコアのフォーカス感、リニアなパワー感は丁度欲しかった部分でもある。

手持ちのリードではVandoren Trad #2-1/2が欲しかったイメージに近いトーンとレスポンスが得られているようだ。


個人的な印象ではあるけれど、流石にLakey4*3やBeechlerS5Sほどの”硬さ”は無いし、以前使っていたRalph Morgan Excalibur 7Eに似た印象は正直ある。


とはいえLakey4*3やBeechler S5Sよりは幾分柔らかく、Lakey4*4やExcalibur 7Eよりはフォーカスが強く、程よいエッジ感もあるし、狭めのオープニングも相まって非常に扱い易い。

近々録音案件は無いのだが、電気モノが多めに入るライブ案件があるので、しばらく試運転しながらそこで”試験”してみる予定だ。

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サックスみたいな吹奏楽器の場合、ついつい”一所懸命吹いてる”感が欲しくなったり、リップベンドの幅が欲しくて広めのオープニングにしてみたりする事は無くは無い。

また、アルトの場合はスモーキーでダークなトーンも出せる定番の”5MM”至上主義みたいな風潮もあるから、基本明るく軽めの出音のスモールチェンバーは敬遠される事も多いだろう。
(Meyerの場合のスモールチェンバーはどちらかというとハイバッフル的にパリパリ云う傾向だから一般的なものではないと云っていいだろう)


しかしながら最近はこんな風に考える事がある。

一所懸命吹いてる感、は、出てくる音楽においては聴いてるリスナーには特に関係ないし必要ない。

ベンドレンジはオープニングが狭くとも充分確保出来る。要するに奏法の問題。

トーンコントロールがろくに出来ていない出音は、リスナーとしてはちょいと迷惑だ。

近年の楽器はやはり”Mark VI”の頃よりは明らかに大きく太く重いから、その楽器をきちんとコントロールして鳴らしてあげるには、発音の段階でより大きいエネルギーが必要になる。


その上、最近”寄る年波”でCannonballを鳴らすのがちょいと重くなってきているから、この先更に10年この重い楽器を吹き続けるとしたら、その為の環境を手にしておくことはとても大事だ。


手の内にコンパクトに収まる、より楽で、よりコントローラブルでありつつ、出音はあくまでファットでエッジーでコアの明確なサウンド。

それが安価に手に入るのであれば、飛びつかない理由は無い。



D'addario Woodwinds JAZZ SELECTは残念ながら未だ試した事は無いのだが、あれのスモールチェンバーが出てくるまでは、多分、多分、このA6S+がメインになるのでは?と現状思う。

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尚、いかなV16と云えど個体差はあるし、造りのラフさもある。

手持ちのものはテーブルの平滑化を試みていて、良い結果が出ることを望んでいる。

購入時は可能な限り選定が望ましいし、購入後もリフェイスなど調整が必要な個体もあるかも知れない事は書き添えておこうと思う。





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