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zoom RSS Theo Wanne DATTA METAL 7* (後編)

<<   作成日時 : 2012/06/09 06:54   >>

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Theo Wanne(これまでは"テオ・ウォン"と呼ばれる事が多かったが、最近では"ティオ・ワニー""セオ・ワニ"と呼ぶ事が多いようだ。日本人に苦手な"th"が絡むから云うのも文字にするのも難しい)。



なんでもヴィンテージマウスピースの取り扱い、リフェイスなどでは"通"の間ではかなり有名だったようで、その経験を元にマウスピースを設計・開発・製造までしちゃったように見受けるが、何せ自分は"通"でも何でもないし、その上、海の向こうの事だから本当の処は良く知らない。

ただ非常に革新的なアプローチでヴィンテージのOtto Link的な味を持ち、丁寧な作りの超高級マウスピースを世に送り出してる的話はweb上に幾つもあり、これまでは要するにプロレベルのプレイヤー向けの"高嶺の花"(高値、でもある)的認識しかなかった。

現在はメインのラインアップである"AMMA""GAIA"などを始め評価が高まっており、アメリカのサックス系SNS"MySaxTalk"にも公式スポンサーとして参加していて、実際"MySaxTalk"の参加者の中にはユーザーも多いようだ。

しかも、この、ネーミングの世界観にこだわる辺り、Cannonballに通じていて面白い(笑)


公式サイトではNelson Rangellを始めとするTheo Wanneユーザーが演奏する機種ごとの"デモ演奏"が気軽に聞けて非常に面白い。
勿論そんな世界的トッププロの演奏を聞いて、同じサウンドが出せる、なんて勘違いはしないように、とも自分は思うのだけれども、当然選択の参考には十二分になる。
(アメリカは日本とは比較にならない位の通販王国であろうし、ブランドとしては最早世界戦略に基づいているだろうから、そういう微に入り細に入るプロモーションは大切な訳だ、と理解)



なぜTheo Wanneに行き着いたか、詳細は良くは覚えていないが、昨年秋〜年末に掛けて、国内の有名なweb対応のショップのサイトを片っ端から閲覧し、良かれと思うスペックに合致するものを選び抜いて、その上で逡巡を重ねて、と云う事になる。
ちょっと興味があって調べよう、とする向きと、何らの変わりは無いと思う。

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Theo Wanneのラインアップ上では、"所謂ハイバッフル"的視点で見れば"Professional Line"の"DURGA"、"KALI"があり、"AMMA"も明確な"段"は無いものの、バッフルはしっかりついている様に画像から見て取れる。
それに加えて"Core Sound Series"の"DATTA"が新たに加わった格好だ。


"Core Sound Series"はメインのラインアップである"AMMA""GAIA"などの比較的高価な"Professional Line"とは違い、デザインがシンプルだったり本体とは離れるリガチュアを組み合わせるなど幾分仕様を簡素にした独自の仕様を加味して、単純に上位機種の"廉価版"と云う事ではない独立した低価格帯ラインアップとして成立させている感がある。
(でも勿論結構な値段はするw)

現在は件の"DATTA"の他、ローバッフル仕様の"BRAHMA"がある。"BRAHMA"…"梵天"だよ、スケールでかいなぁ。

今回は非常に予算が限られた中での導入だったし、ヴォーカリストの声質やバンドサウンドを前提に考えた視点からの選択でもあり、かつ"扱い易さ"と云う視点を加味した上での事。

しかし"Professional Line"は既に軒並み700ドル超えだから、いくら円高とは云え、ちょいと手が出ない。先述のWoodstone並みだ。
なので必然的に"Core Sound Series"に、と云う流れもなくはなかったが、とはいえ、高額な買い物なのだから、と"DURGA"、"KALI"辺りと相当逡巡した挙句、DATTA METALを選択した。



DATTAはProfessional Lineの"DURGA"(超凶暴そうなハイバッフル仕様)に次ぐ、"武闘派""飛び道具"的な位置づけのようだ。
何せデモ演からして"キレキレ"なのが凄かった(現在公式サイトでは聞けなくなっている)。

細身に見えるボディ、低めに見えるビーク、いてこましたらんかい的な平たくせりだした長いテーブル状のバッフルとGO TO HELL的にえぐれたチェンバー。
一見するとDukoffっぽくもあり、細いサイドレールなんかGUARDALAっぽくも見えなくもないが、明らかにDukoffよりは綺麗だし、GUARDALAよりは安い。

また、ティップオープニングに関しても、DURGAが"8"(.110インチ)から、なのに対し、DATTAは"7*"(.105インチ)からなのも嬉しかった。


問題のサイズに関しての"判断"は推奨されていたキャップのサイズにあった。
Francois Louisの"SmartCap"がそうなのだが、このDATTA(Performance Series)に推奨されているもの(II)と、Professional Lineに推奨されているもの(III)ではサイズが異なるようだ。
アルト用にも推奨されているIIの方が小さめなのだ、と判断した。実際にどうか、は判らないままだ。


後日、Professional LineのGAIAラバーを極僅かの時間だが試奏する機会を得たが、サイズ的にどうこうと気になる点は余り無かったように思う。
サイズに関してはPonzol M2に限ったポイントだったのかも知れない、と思うようにもなった。







手元にあったLamberson 6Mなど"控え用"のマウスピースを全て"下取査定"に出した処、どうにか買える目処がついたので即オーダー。

やたら豪華な箱に入って、それは届いた。
本来このマウスピースについては使わないであろうTheo Wanneロゴ入りドライバーまでおまけについて!


見た目は相当高そうで、これで良い音しなかったら(自分の事はすっかり棚の上w)、泣くに泣けない。

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実際、手元に着いてからいじり始めてひと月程経つ。

いやいや中々に乗りこなすのが難しい"じゃじゃ馬"なキャラクターだな、と云うのが第一印象だったが、少しは慣れてきたのだろうか、今に至っても余り実感が無い(笑)。


もう、予想通りの出音。

"超武闘派"的なエッジーな太めのサウンドが身上なんだろうが、独特のノイズが混ざってくる為、幾分ハスキーでありつつ非常に"ワイルド"なサウンドがする。ちょいと腰高な印象もある。

しかしラージチェンバーのお陰なんだろうか、柔らかくズ太い要素もあり、単純なキャラではなさそうだ。
特に緩めに息を入れた時の太さはDukoffともGUARDALAとも違うキャラだ、と感じている。

様々なトーンの"幅"は、おそらく自分の場合ならPonzol M2 Plusや"KALI"の方が出し易いのかも知れないが、しばらく腰据えて向き合ってみる価値は充分にありそうだ。



吹き心地はしかし、予想を超える要素が多かった。

オープニングは"7*"にして大正解。
同じ".105"のPonzol M2とはフェイシングのカーブが違うので、ピッチコントロールに慣れるのが少々骨だが、これが"8"だったら結局"捻じ伏せる"エネルギーがもっと必要になるはずだから、これ位コンパクトにいける方が今回は良かった。

ビークの高さは比較的低め、と云っても良いだろう。標準でマウスピースパッチがついてくるし、時期がくれば純正だろうが何だろうが好みの厚さ・硬さのものに替えてしまってもよかろう。
高さが低いな、と感じれば、極端な話2枚貼ったって良いのかも知れない。
マウスピースの"横幅"は正にドンピシャで、テナー用としてはかなりな細身と云えるだろうが、Beechler MetalとかGottsu METALを持っていない自分にとっては、そうそうこのサイズが欲しかった訳だ。


このビークの高さ・フェイシングの関係で、マウスピースが口に入る角度が変わった為に、楽器を構えるポジションも多少変わった。
結果的にDATTA 7*を使ったポジションの方が、小柄な自分には体格的に有難い。
ストラップも最近KOLBL STERRAからB.AIR BirdStrapに替えた事もあって、楽なポイントが増える、のは何より良い事だ。
(B.AIR BirdStrapについては近日エントリーにしようと思う)


しかしこのハイバッフル、予想以上に息の流れが速まり、"音を作る"前に結構な勢いで息がどんどん持っていかれる。
Ponzol M2の方が"息が溜まる"感覚があるが、こいつは容赦なく「ド外道がーっ!!」っとドゴーン!と抜けていく。
(「ドーベルマン刑事」加納錠治のスタームルガー・ニュースーパーブラックホーク44マグナムもびっくりだ:w)

おそらくこのテーブルの長さが関係しているんだろう。Ponzol M2も結構長いテーブル状のバッフルだが、高さが若干低めだし、いきなり巨大なチェンバーだから多少は楽だ(でもどこまでも息が入り続ける怖いマウスピースでもあるw)。
加速装置でもついているが如く、ガッパガッパ息が抜けていくので、最初はこれで結構手間取った。


だから今はちょいと硬めのリードでは鳴らし辛いので、"2-1/2"まで番手を落として対応してみている。
現状では硬いリードでは却って音の厚みや重みが中々出辛いのだ。

これを解消するには、ブレスコントロールをシビアにしていくしかないのだが、当面はスピードを極力遅くする事で対応する事になる。
ティップオープニングの数値や画像だけでは判断が難しい処だ。
至極当たり前だが、やはり可能な限り試奏は要る。


なので、これから暫くの間はリード探しになる、と思われるが、現状Vandoren Java RED-CUT #2-1/2かRICO #2-1/2辺りでそこそこイケそうな気がしている。
実際、ガサガサ加減と中域にフォーカスされたドライな音色がするRICOも面白いが、ムチムチバリバリでイケるJava RED-CUTも捨てがたい。
日によって使い分けてはいるが、今後Vandoren系ならV16やZZあたりも試してみたい。



高域は流石に未だ息が慣れていず、線が細くなってしまう傾向があって、この部分はPonzol M2の方が未だ有利だ。
低域の"量感"も今の処Ponzol M2に分がある。

パワー面については、その音質も手伝ってか、バンドの中ではPonzol M2との違和感は無いようだ。
(まぁ吹き手が同じだから結局そいつの音になる、と云うお定まりの結論だろうw)
吹き手としては、若干中・低域の量感に物足りなさは感じるが、そこは事前に取捨選択したポイントなのでグダグダ云わない事にする。


しかしながらこの辺もブレスコントロール、そしてリードのマッチング含め、時間が解決してくれるだろう。

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Theo Wanne DATTA 7*、そのクオリティには非常に満足しているし、現状狙っている要素は満たしてくれた。

いわば、道具としてはある方向に"振り切った"ものだから、ある意味"これ以上無い""基準"が出来た訳だ。










で、結果として、「そろそろ普通な音も出せるようになりたい」と思うようになった(現金な奴)。

大人になった、のか(w)それ程出音のパワーは要らないので、中身の濃い味がする"仕掛"も欲しくなったのは事実だ。
また吹くパワーをそれ程要せずに、中身の濃い味がする楽器、も欲しくなったのも事実だ。
(この辺の経緯は後日エントリーにするやも知れず。緊迫の次号を待て!)

やはりOtto Linkと云うマウスピースは、テナーに取って非常にバランスの取れた、優れた、良いアイテムなのだ、と認識を新たにしたし、ラーセン党な自分としては、一度ペンディングにしたBerg Larsenを使ったセッティングにも再度取り組んでみたい。
あの細いシャンクがネックになっているが解消する方法も無くは無いらしいし、数は多くないものの"Duck Bill"の再生産モノも細々と国内へ入ってきているらしいので(但しTheo Wanne並みに高価でもある:泣)。


今度は、同じTheo Wanneなら、スタンダードな"AMMA"かローバッフルの"GAIA"なんか良い。


だからPonzol M2は未だしばらくは手元に置く事にして、まだ"手懐けていない"Cannonball CTM 7やCTM C☆(註:どちらも楽器購入時の付属品だが、CTM C☆とCTM 5は結構レア)を使って、どうにか良い処まで持って行きたい。

これでCTM5があればテナーはコンプリートなんだが、一度手に入れた際にサイズが合わず手放した経緯がある。
Cannonballモノは最早"脊髄反射"的な存在だから、まぁこれは仕方無い。



贅沢な悩みは尽きる事が無いらしいが、練習も忘れずにしよう。

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パフォーマンスラインはティースガード部分やボディのロゴ、シャンクリング他、いくつかの点をPRO-LI


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