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zoom RSS Selmer SD20 and "spirit"

<<   作成日時 : 2010/10/08 13:51   >>

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こないだ、昔からお世話になっている楽器屋さんに久々に行ったら、なんとSelmerの新作マウスピースが幾つも!!
忙しい最中にお願いしたら、吹かせてもらえる事に。

丁度、月末に抱えた本番の為に"仕掛け"を悩んでいた事もあったので、丁度良い情報収集になった。

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今回のSelmerの新製品、いずれのモデルもそうだったのだが、バッフルからチェンバーにかけての加工がとても興味深い。

バッフル面は通常平たくなっていて、そのままなだらかにチェンバーに降りていく、ものが多いと思うが、この新製品達はチェンバーに向かうスロープの中央部が丸みを帯びつつ深めに削られている。
この辺りで息の流れ方に工夫をしているような印象。

で、それぞれが"いわゆるミディアムチェンバー"位の大きさのチェンバーを備えていた。

余りご縁の無かったSelmerのマウスピースにしては、吹いてて、久々にちょいと面白くなった。

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SD20はいわゆる"クラシック向け"なニューモデル。開きのバリエーションは1.74mmの一種類。

なので、S80で云えばC★とC★★の間、S90で云えば190と200(見たことねぇww)の間、と云う事になるけども、フェイシングが30mmと既存モデル(S80、S90とも公称22mm)よりも随分長めになっているので、リードの振動域を広く確保出来る、と云えるのかも知れない。


ティップオープニングが1種類しかないので、合わせ辛い、と思われる方も多いでしょうが、おそらく、これはリードのチョイスだけでプレイヤーとのマッチングが取れるんじゃないか、と率直に思った。

数値上は若干狭い印象を受けるのだが、実際息の流れがスムースなので、ティップオープニングの広さ(狭さ)を意識する事は殆ど無かった。

多分そのヒミツは前述したチェンバーにあると思うのだが、S80(ガッチリとした四角い奴)と目視で比較して若干狭い(ラウンドチェンバー)印象。


少々くたびれたVandoren V12 2-1/2で吹いてみたが、伸び伸びと吹ける印象。
サウンドは明るめで伸びやか。Soloistよりも音が立ってくる印象。
ヘタり具合も甚だしいリードだったが、全音域でほぼリードミスは出ず、これは作りが良いのだろう、と実感。

フェイシングが長いせいか、V12のようなテーブルの長いリード、もしくはアメリカンカットのリードとの相性も良いのでは、と思ったりも。
(最近S80 CにJavaとかWoodstone 3-1/2とか合わせるのが楽しいww)
今後機会があれば、しっかりと腰のある、新しい堅めのリードでもう一度試してみたい。


しかし、こういうクラシック向けのマウスピースを試奏するときなんかは、パガニーニのカプリースとか吹けるとかっこいいんだけどなぁ、といつも思う(私如きが無理な話なのだが)www

アルトサクソフォン用 ¥17,220 うーん、もう少しクラシックを本腰入れて練習出来るようになったら欲しいなぁ。

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"spirit"ははっきし云ってSelmerがmeyer的なマウスピースを作ったらこうなった、的ないかにもな一品。

バリエーションはオープニング違いの"184" "210"の2種類。
但し(あくまで見た目の印象)、前述のスロープの削り方が210の方が若干深いような印象もあって、単純にオープニングの差、と云う訳でも無さそうな印象。
個体差、なのかも知れないのだが。

くわえた感じは"厚い"。と云うか、"縦に長い"。

Berg Larsenみたいに特段ビークが高い訳でも無いのだけれど、必然的に口が縦に開く印象があって、これはmeyerとは似ても似つかない。
噛み締めるタイプのアンブシュアの方には不向きだと思われる。


meyerって、個人的には暗くて湿っぽい地下室に階段踏みしめて下へ下へ降りていく印象があるのだが(w)、この"spirit"は、明るくて快適な屋上へスコーンとエスカレータで昇っていく印象がある。
総じて、明るくドライで張りのある、昨今流行りのキャラクターのように見受けられだ。

チェンバーは丸型でやはり少し狭い印象があった(手持ちのCannonball CAM5との比較)が、かといって軽薄なペラい音、と云うのでもなく、210なんかでは十分な"渋み"もあるのでは、と思う。

前述の、独特なスロープに加えて、この2機種、僅かながらバッフルが高くなっている。
この為、中・高域での音のスピード感や、息のスムースな流れを生み出しているんじゃないか、と。

確かに、つい腰が砕けてしまいがちな中・高域がグングン伸びる印象。
音色のキャラ設定にも大分影響しているようだ。


"210"はもう「お約束」なスモーキーサウンドと吹き心地。"185"はそれに加え(開きが狭めなせいか)音のスピード感があるように感じた。
個人的には"184"の方が好みだった。



meyer独特の詰まり感や、中・高域のヘロヘロな感じ(そこを押し切るのが漢、なんだろうけれども)は無く、全音域に渡ってひたすら吹き易い。
いわゆる"ポピュラー"向きな"Super Session"と比較しても、あそこまでの線の細さは無く、太めでスモーキーな、と云う狙いを外してないな、と云う印象を持った。

しかし、お育ちの良さは拭えず、非常に整った、綺麗な音。

Vandoren V16が若干硬めなmeyerまんまに近いのに対して、"spirit"はあくまでselmerが作った、と云うのが判る。
とても整っていて、扱い易く、暴れる、と云う事もなく、どこまでいっても"優等生"な感じはした。


なので"食い足りない"印象を持たれる方は多くいらっしゃるだろうなぁ、とも思ったが、いわゆるmeyer的なマウスピースで、マスプロダクトでそこそこイケそうなのがV16だけだった昨今、ちょいと嬉しいニューモデルなんじゃないか、と個人的には思う。
とにかく素性が良いので、選定するにしても数本で事足りるような気がする。

実際プロの方々のニーズ、ってどれ程のものか知らないのだが、例えば、meyer的なニュアンスがてっとりばやく欲しい方、には選択肢の一つに十分なり得るんじゃないか、とも思う。

アマチュア向け、と位置づけされそうだけれども、この取り回しのし易さは、美味、だろう。



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