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zoom RSS ★サックスを"始める"(3)

<<   作成日時 : 2008/10/21 12:41   >>

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さて、先回は「音の出しやすい状態」ってところからちょいと脱線してしまったので、軌道修正を試みようか。

楽器、マウスピース、リード、リガチャーの選び方、セッティング、演奏時の姿勢、ブレスコントロールなど、音を出しやすくする要因はいくつかある。
その中で、自分の状況に合わせて改善をしていけばよい。


だが、そうは云うけれど、情報を精査出来ない、のが初心者の辛い処で、だから楽器店やらレッスンやらに行ったら?とこのweblogでもいつも何度でも話題にしている。

音の出し易さに影響するポイントは幾つかあって、今回は楽器本体について、恐れ多くも私見を述べようか。

素人の戯言なので、話半分がお約束。

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楽器を始める際には、新品でも中古でも、高くても安くても良いから「きちんとした造りのもの」「調整の行き届いたもの」を手にする事をオススメする。
音の出し易さ、にまさに直結する部分だからだ。

レンタルでも何でも、最初に手にした楽器の印象、これは拭いがたいものだろう。
とにもかくにもきっちりした調整、およびそれに耐えうる造りの良さ、これは何にも代えて大事なポイントだ。


例えば、音も出し辛く、音程も悪く、ようやく出た音がとてつもなくヘボい。
キーも動きが悪かったり、遠すぎたり、ラジバンダリ。

もし最初にそんな楽器を手にしてしまうと、心象の悪さだけに留まらない悪影響が残る。
「楽器ってこんなもん」と刷り込まれてしまい、かなりな投資をしているからこそ、そこから先の状況の改善、が中々出来なくなる。


吹奏楽出身の方ならお判りと思うのだが、あの強烈なバルブオイルの臭いの立ち込める中学校の部室の、ガタガタのNikkanやYAMAHAですっかりアンチになってしまった方は少なくないはずだ。

音程も取り辛く、ろくにパッドも閉まらない楽器で、ぐにゃぐにゃのリガチュアでようやくとめたへろへろのリード。
今の自分ならとても耐えられない状況の中、黙々と練習に励んでこられた先人達には改めて敬意を表するとして、今の世の中、何も好き好んでそんな劣悪な条件から始めなくとも良いではないか、と。

リサイクルショップやオークションであっても、最近は見るからにスゴそうなコンディションのものは余り見かけない様だが、それでも「まぁ最初だから」と、導入時に検討なさる方もおられるだろう。

しかしその中でも(本体単価は百歩譲っても)調整・点検への投資はどうしたって必要になる。



○楽器………その楽器はそもそも望んだ音が出し易い状況か 
 
 ・楽器の特徴として、抵抗感が過剰ではないか 反対に抵抗が無さ過ぎないか
 ・楽器の特徴として、自分の息に対してレスポンスが感じられるか(「こう吹きたい」と思った時についてくるか?)
 ・調整がきちんと施されているか 音程に乱れはないか 音域による不自然な差は発生していないか

 初心者、初級者の場合は特に、鳴らし難い楽器はハードルが高くなる。
 また苦労して買った楽器でも、息漏れや音程バランス、キースプリング、ストロークの調整などが狂っていれば、どこかで必要以上に無理をする事になるから、演奏や自分のコンディションの確認に集中出来なくなる。

と、云う事は、練習の効率も悪くなるし、何より音を出すのが辛くなる。
当然上達など非常に困難な状態に陥る、と云う事になる。

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では皆さんが一番"大好物"の(w)ブランドの話をさせて戴こう。

初心者向きのサックスって、と云う事で随分前にエントリーも書かせて戴いたけれども、そこでの結論としてはどのブランドの何と云う機種が望ましい、とは云えない、という点だ。

最初からある程度のグレードのものを、と云うのは至極ごもっとも。
反対に、導入時〜成長に伴ってアップグレードする、と云うのも方法の一つだ。

実際、個人の価値観が満足すれば、実は何を選ぼうが、大した問題にはならないから、なのだ。

でも、それではあんまりだ、とも思うので、誤解を恐れずに極個人的な私見を述べさせていただこう。
ここではマウスピース、リード、リガチュアについては全く考慮しないものとして進める。
アルト目線で失礼。
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例えばYAMAHAさんなら275、475あたりは管も軽めだし、非常に鳴らしやすい。
造りも良いし音程も良いので、月に1、2回とか、たまに吹く程度なら丁度よいだろう。
意外に(と云ってはYAMAHAさんに失礼だけれど)しっかりした音で鳴るものだ、と実感している。
先日も古い24IIを吹いたが、ちょこっとやる分には全く申し分ない。
しばらく縁は無いだろうが、もし万一吹奏楽に加わる事があるとしたら、実は475あたりをきっちり鳴らしてあげてみたい気はするのだ。

もう少し使用頻度が高く、パワーと太さ、奥深さが欲しい、と云う事なら62も良いと思う。
実際、きちんと鳴っている62は相当に良い音がするようにも思うし、必要充分なレスポンスは得られるはずだ。
俗に云う吹奏楽や一般的なポップス、ジャズなど守備範囲はかなり広い、と感じている。
抵抗感がもう少し欲しい向きにはシルバープレートもあるから、これも良さそうだ。
Dave Coz仕様に近い訳だけれども、シルバープレート特有のノーブルさを持ったサウンドは魅力的でもある。
YAMAHAさんで欲しい楽器、と云われたら875か62と答えるだろう。
 
62よりもきらびやかで、全体的にレンジを広く、と云うなら82zは良い。まさにオールパーパスな楽器。
ジャズ専用、なんて売り文句はただのマーケティング手法なので、鵜呑みにする前にまずは吹いて確かめるのが肝要。Selmer的なものだけがクラシカル、と云うのは実に乱暴な話で、現在もMarkVIでクラシック、ってのは全然あり、な話だ。だから82zだって全然あり。要するに奏者とマッチしていれば、何だって良い訳だ。

875はとても木管的なサウンドが得られ、他のラインナップとは明らかにレベルが違う楽器と云う印象を持っている。所謂クラシカルなサウンドが気持ちよく得やすい。
Selmer的なノーブルさ、ブリリアントさ、に同レベルで対抗する為のラインナップなんだろうが、実に良く出来ていると思う。

総じてYAMAHAさんは安価なものから高価なものまで、基本設計、工程が流石に良いようだ。
新たに楽器を始めよう、と仰る向きには、最近はYAMAHAさんのレンタルシステム、ってのがある。
延べの支払額はともかく、気に入った処で買取も出来て、返す事だって出来るのは嬉しい。
新品、中古、と条件も選べるのも気が利いている。 


YANAGISAWAさんはベースモデルが2段階で、材質、仕上げ違いでのヴァリエーションが豊富。
基本的にどれでもとても吹きやすい。

99xシリーズよりは90xシリーズの方がライトな感触。
しかし音の純度、透明感は流石にYANAGISAWA。安い音はしないように思う。抵抗も軽めだと思うので、導入〜一般的な使用にはまず問題なかろう。
きっちり鳴らすテクニックがあれば、マルチパーパスな事この上ない。
実際、そうとうデカい音も出せるし、音質だって相当なレベルだ。
問題があるとすれば、現在非常に入手し辛い事だ。

99xシリーズは流石の風格。個人的にブロンズ材は902より992の方が性格がマッチしてるように思うし、シルバーソニックは唯一無二な楽器だと思う。

個性的なサウンド(実は云う程特異なものではないのだけれどもね)は好みも分かれるだろうが、実は偏見やプライドが邪魔してる割合の方が多いだろう。
純粋に楽器に触れ合えば、自ずと伝わるものも大きいのではなかろうか。
まぁ、自分がYaniひいきだから、かも知れないけれども、本当に良い楽器達を生み出しておられると敬服している。日本の職人魂が満ち溢れているようだ。

手元のT-901specialは最近益々鳴るようになってきていて、こないだはライブ会場でノーマイクで他のメンバーと渡り合えた(w
あとはキー周りをちょこっと改造して、もっとマッチングの良いマウスピースと巡り合うだけだ。



実はJ.Michaelさんの楽器にもこの数ヶ月間、機会があって幾つか触れている。

他の中国産サックスはどうか知らないが、J.Michaelさんは比較的ちゃんとしているようだ。
出音も中々充実したものに出会っているし、きっちりと選定して、ちゃんと手を入れてあげれば十分使用に耐えうるものもあるように思う。
しかし、そこまでコスト掛けるのであれば、最初からYAMAHAに、となってしまう現状は惜しい処だが、数年のうちにはそんな状況も変わるかも知れない。
喜望峰さんのものは未だお目に掛かった事はないが、一部に"信者"を生む状況もある。機会があれば是非一度は試してみたい。特にBaritone(ww

だって他のブランドはかなり高いから(www



Cadeson Japanさんは自分の中では無鑑査状態。

勿論選定やチェックは否定しないが、基本しっかりしていると思う。
ASやVに話題が集中するけれども、廉価モデルの通常のラッカーもののきっちりした居住まいが、中島楽器さんの心意気を示してくれている。羨ましいぞ群馬県民の皆さん。

テナーのT-833Lは最初吹いた時にはぶっとぶ程驚いた。当時の価格は、超ハイコストパフォーマンスを誇ったからだ。今も、おそらく、凄いだろうよ。うん。


ioさんは実はとてもクラシカルな方面に良いのでは、と最近思うようになった。

H.Selmerよりはミッド寄りの出音が好みの分かれる処かも知れないが、実に綺麗な出音だ、と思う。
シルバープレートもののキャラがどうにも気になってる。GLSシリーズなど、食指をそそられて堪らない。
未だ未だ鳴ってる個体が少ないだろうから、市場の評価はこれからだろうけれど、やはりちょいと気になる。
ラッカー仕様のもので出会った個体は恐ろしく音程が良く、澄んだ響きを持っていた。



我らがCannonballは見た目の凶暴さとは裏腹に、非常に吹きやすくレスポンスも良い。

どうしても黒い方面(見た目先行モード)やノーラッカーものが先行する訳だけれど、どうしてどうしてシルバープレートや通常のラッカーものも良い。
重いのが玉に瑕だが、そこさえクリアすれば、何、どうとでも吹ける。本当にどうとでも、だ。
きっちりそれなりの音が出てくれる。その実、ニュートラルなキャラクターなのだが、中々そこが理解されないようだ。

これで「使うジャンルが限定されている」とか、心底本気で思ってる方がおられるのなら、その方は余程CBとご縁が薄いお方のようだ。
実際ブラインドテストをしてみたら、大部分のプレイヤーが良いと感じるのではないか、と密かに思っている。

少しずつ入って来ているようだが、中級モデル(といっても国産上位機種クラスの価格帯のようだが)のSceptyrはとてもバランスに優れた楽器だと聞く。
ベルサイズも管体も、中庸、でビッグベルでもストーンでもないが、音圧やピッチ、レスポンスの良さなど正にCBなのだそうだ。



C.C.Conn(selmer/conn)、Antigua、Crampon Intermediateは吹いた事が無いので書けない。
中々機会に恵まれないのだ。
最近はKeilwerthもご無沙汰だし、コメントがBIG3と台湾産のみなのはご了承願おう。
まぁ、このweblogではCB始め台湾産には非常に寛容なので、お読み頂いて他とバランスを取って頂ければ越したことは無い。

(いつか続く)



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★J.Michael TN-600 & TN-1100GM
ちょいと前のエントリーにJ.Michaelさんのサックスについて書かせて戴いたが、今回はそれに追記っぽくいってみよう。 ...続きを見る
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2009/01/02 14:31

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