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zoom RSS ★サックスを"始める"(1)

<<   作成日時 : 2007/03/07 12:02   >>

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もうぶっちゃけ春なので、恒例の(好評の、では無い)企画3シーズン目。
不景気だ、と云われて久しいが、社会人層でも新たにサックスを手にする向きも多い。

「昔からやってみたくて」とか「趣味の一つも持ちたくて」と、積極的に楽器を手にする方々が多くなるのは、先にサックスを手にした者としてはとても嬉しい事だ。
管関係の雑誌も昨年2冊も創刊されている。
今、結構"管"がキテるらしい。

しかし、ギター、ピアノなどと違い、楽器としてはかなりハードルの高い"管"に取り組もう、とする方の多さは、ちょっと想像を超えているようだ。
しかも、そこそこきちんとした楽器ならば、決して安い買い物では無い。
昨今、そこまでの出費をする、と云うのはいかな社会人とは云え余程な決心が要る訳で、正に大きな一歩を踏み出す事になる訳だ。


実際筆者もサックスを手にしたのは社会人になってからで、それまでに吹く楽器の経験はあったものの、実際のサックスに本格的に取り組もう、とすると、それまで何かと障害があったものだ。
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結論から云えば、まず必要なのは"立ち会いでの指導"だ、と思う。


ある程度経験を積んだ身からすれば、今の世の中「独学もオッケー!」位な、もう夢のような様々な"充実ぶり"だ。

一昔前に比べればDVD教材は数あるは、webで教室展開なさっておられる方はいるは、曲集も半端無い数出版されているし、教則本とて微に入り細に入り、海外の翻訳版まで比較的手軽に買える値段で出ている。
おまけにこのweb上にはサックスに関するありとあらゆる情報が溢れている。


そこで"独学"の道を歩もう、と試みた方であればお判りだろう。

「独学が可能かどうか」と云う二元論で云えば「出来なくはない」と云う曖昧な答えしか出てこないだろうと思う。

しかも「それで上達するのかしないのか?」と聞かれれば「しない事は無いだろうが、苦労する事自体が目的で無いならば、ポイントだけでも"習う"事はどこかで必要になるだろうし、その方が楽」と答えようと思うのだが、中級者以上の方は如何お思いだろうか?

又、「独学で…」と云う言葉の響きが好き、な方も中にはおられる。
ちょっとしたアドヴァイスがあれば、余計な苦労や回り道もしなくて良いのに、と云うケースも少なくないだろうに、その"独学の苦労が好き"な訳だ。
「苦労しながら身につける、って良い」方もおられる。

こうなると「お気の向くままに…」と云うに留める事になる。
余人がどうのこうの云う特段の義理も無い訳だ。
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教則本やビデオ、DVD、はたまたweb上数多の"サックス入門"を見ても、実際それらのメディアが習う側の実情に応じて内容を吟味する訳では無い。

又、実情に則った"指導"をしてくれる訳では無いし、「それで良い」とも「それはこう直しましょう」とも云ってくれない訳だ。
特に最初のうちは気にならなかった事が、進むにつれ気になってくる事はよくある。
予想以上に細かい問題点が出て来る。
自分に関するそれらの事に対する的確な回答、探し出すのはかなり難しい。

メディアがもっと進んだインタラクティブ性を持つ時代までは、未だかなりかかるだろう。
なので、意外に早く、始めた途端に行き詰る、これは昔も今も変わらない。

よく掲示板などでアドヴァイスを仰ごうと云う方もおられるが、正味な話、回答する側も"ほぼ推測で""一般論"を語るに留まらざるを得ない場合が多いので、自分の事情にどんぴしゃりと合う答えはそうそう見つからないのが現状だろう。

(質問に回答が来る"満足感"と、相談する前に既に回答が予測されていて、期待通りの答えが来た場合の"喜び"はあるだろう > ちょいと「悪魔の辞典」のようだ)

以前幾つかの掲示板では、自分に云える範囲のものは回答していたが、その掲示板達が一種"権威"になっている空気を感じ、不用意なミスリード、ミスマッチを避ける為、最近は殆ど書き込みを止めている。

それ程難しい側面を持っている訳だ。

一方web上では"独学で結構やってます"と云う方も多くおられる。
中にはプロ並み、あるいはプロとして活躍されておられる方もあるかも知れない。

ただし、そのような感性とエナジーに恵まれた方達だけが、楽器を手にする訳では無いのだ。
だからどこかで"教えを請う"事が必要になる。

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余計な事かも知れないが、結局の処はこうではないか?と思う。

門前の小僧は習わない経を読めるかも知れないが、経を読む事だけが坊さんの全てでは無いので、本道を行こうと思えばやはり修行の全般を知らなくてはいけない。

又、そうしたバックボーンがあって始めて経が有難いものになる面もあるから、幾ら細かい事であろうと全てを吸収しようとする意気込みと機会が、まず最初に無くてはいけないし、それを提示出来る存在は必要となる。

特に楽器などと云う非常に感覚的なものを扱う訳だから、文字や画像、音声での説明、解説は可能な反面、「私のこれはこれで良いのか」「あなたのこれはこれで良いから、こうしましょう」的な"高度な判断"をする必要が出て来る。
様々な価値観も交錯するし、精査するにはそれなりのケーススタディと"感覚"が要る。

初心者の方が自分お一人でおやりになるのは、いくら何でも難し過ぎる作業だろう。

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しかし、レッスンに通うのもままならない、サークルに入るのも気が引ける、自分のペースでどうにかならないものか、と頭を悩ませる向きも少なく無いのでは、と勝手に推測する。

"金はあるけどヒマが無い"社会人なので、中々定期的にレッスンに通える機会も少ないのか、とも思う。
物理的に楽器店なりレッスン会場が非常に遠かったり、時間に追われそう頻繁に楽器が持てる機会もない、と仰る向きも決して少なくない。

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そんな中、レスナーに教えを請う場合でも、独学を貫くにも、どちらの場合でも肝心な事は幾つかあるのでは、と思う。

そのうちの一つは"呼吸も含め「サックスを吹く"体"になる」"と云う事だ。
楽器の演奏というのは日常とは異なる体の使い方を多くするので、最初の段階では"慣れ"る事がともかくも重要になる。

重さへの慣れ、指を押し返すバネへの慣れ、姿勢の作り方、息の入れ方、アンブシュアなど、これらは楽器の演奏に関するフィジカルな訓練の導入部分だからだ。

ここでのポイントは「可能な限り周期的に吹く機会を設ける」と云う事だろう。
フィジカルなトレーニングと云うのは周期的な訓練、および訓練量を考慮した休息を必要とする。

口が早くバテる、息が中々続かない、指がおぼつかない、姿勢を保てない、等は周期的に楽器に触れる事でそこそこ解決は出来る。
(しかし、何か問題があった時に、その問題点を見つけ、改善策を提示出来るのは、立ち会ってるレスナーだけなので、出来るだけ、最初のうちだけでも、レスナーについて学ぶ事は大事だと思う)


実際、筆者の場合でも、以前はレッスンに通っているその時間だけが楽器を手に出来る唯一の時間だった。
自主練習が出来る環境に無かったし、モチベーションの昇降もある訳だからそうそう毎日など楽器ケースを開ける事もなかった。

なので毎週定期的にやってくるレッスンの1時間が大変重要だった訳だ。
姿勢、アンブシュア、セッティングの確認など、譜面をこなす以上にやる事は沢山あった訳だ。

それには的確なアドヴァイスをくれる存在は必須だった。

だからこんなエントリーを書く事になった。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
毎回興味深く拝見させていただいて
おります。
n.k
2007/03/27 20:58
間違って2件にまたがってしましました。
最近、仕事の忙しさに追われ楽器を吹く機会が減ってきており、
肺活量が減ったかなと思えるほど
サックスを吹く"体"になるという事象から遠のいております。
私も社会人になってから楽器を手にしましたが、
レッスンというものを受けない自己流で現在に至っております。
初めて手にしたマウスピースは dukoff D8 で現在その4本目です。
サックス習得に関してはかなりの荒療治なのですが、
このブログを読んで、レッスン受けよかななどと考えてしまいました。

n.k
2007/03/27 21:08
>>n.kさん
毎度長文にも関わらず(w)ごひいきにあずかり、ありがとうございます。
レッスン、やはりオススメしますよ。
一人で苦労する事に意義を見出すのでなければ(時々そう云う方もいらっしゃるので)、レッスンを受ける事で格段に楽器が身近になります。

こないだJAZZ LIFE誌でも呼吸の特集やってましたね。
基本的には普段通り、ってのは同意なんですが、体の動きを知る、という観点から、一度は訓練をした方がいいんじゃねぇの、と云うのが持論です。
指はひたすら効率の良いエクササイズを続ける事、アンブシュアは呼吸とセッティングとのバランスの上に成り立つと思っているので、そんな相談をする機会、もレッスンに通ってるメリットの一つでしょう。

宜しければ又お越し下さい。
D-O
2007/03/28 10:56

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