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zoom RSS ★サックスの"リード"(2

<<   作成日時 : 2006/07/13 11:18   >>

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とかくリードの話になると、やはり"地方"はちょいと不便だ。

楽器の試奏、と云う事であれば、意を決して大都市へ出掛ける事もある。
ところが、リードと云う、比較的安めの消耗品を探しにわざわざ手間を掛けて出掛ける、と云うのも実に割りに合わない。交通費でリード数箱位買えてしまうからだ。

この2年程アルトでは石森管楽器さんのWOODSTONEリードを使っていて、これが又非常に具合が良いのだが、中々地元では手に入らない。

"取り寄せ"の場合、発送元はある程度の量をバルクで受注しないと、売り上げの中から元払いの送料が出ないので中々送りたがらない。
通常その"送料"は売価に反映しないし、もし反映されれば通常価格よりも高く設定せざるを得ないから、販売店は可能な限り"メーカー希望小売価格"と同じか、それ以下で販売する。
お店も"在庫"になるから"足の遅い"ものは置きたがらない。
よって必然的に"定番モノ"だけが店頭に並ぶ事になる(あぁ、書いちゃった)。

それはある程度仕方の無い事なので、楽器の通販は一長一短あるけれど、そもそもリードは個体差が前提だし、ある程度"賭け"の部分もあるので少量であれば通販もやむなし、と云う処だろうか?
もっともその場合は割引も少ないし、顧客が送料をダイレクトに負担する事になるから、覚悟が必要なのだけれど…。
通販が安い、のは幻想に過ぎないのだ。手間がほんの少しだけ省けているだけだからだ。


つまりそれ程までに今はリードを選べる時代になった、と云う事だ。

その昔、Vandorenの青箱とRicoの赤箱位しか無かった時代と違って、今は本当に様々なリードがある。

Vandorenですら、サックス用でTrad(Hand Select含む)、JAVA、V16、ZZと4種類もある。
RICO系でもGrand Concert、RICO、RICO ROYAL、RICO JAZZ SELECT(Filed・Unfiled)、La Vozとこれまた多い。
その上にヘムケやMARKA、アレクサンダー・スペリオール、PONZOLなど"通好み"のブランド、GONZAREZなど新興ブランド、一部GLOTINが未だ残ってたり、ファイブラセル、レジュールなど樹脂系リードも今は数種類出ている。

いやもうこればっかりは完全な"買い手市場"だ。

以前のエントリーでも書いたのだけれど、マウスピースよりもリードの方がパーソナルな部分でマッチングが難しい。
何せ口角近辺の筋力そのもの、筋力バランス、ブレスの量、圧力、スピードなど個人の事情は千差万別な訳で、リードは正にそれらの事情によって選ばれる事になる。
その上そこに音色の好みやレスポンスの好み、など物凄い不確定な要素まで入ってくる。

なので、自分とマッチングの取れたリードを選ぶ事、それ自体が偉い大変な作業になってくるのだ。
だからサックスプレイヤーが集まると、まずリードの話をしない日は無い程だ。
(リードの話が出なければ、マウスピースの話か医者の話になるんだろうwww)


最近は手持ちのWOODSTONEが少なくなった事もあって、1次選考で漏れた"2軍"のリードも時々使っている。
数年前に手に入れた木賊が良い感じで乾燥してきているので、えっちらおっちら削ってバランスを調整しつつ、どうにか演奏出来る状態まで持って行っている。
まぁ1次選考落ちしているリードなので、音色やレスポンスはそもそも調整が利かない処もあるので、練習用、と割り切って使うことにしているが、以前よりも"捨てる"率が減ったのはラッキーだ。

恥ずかしながら自分の腕を差し置かなければならなかった時期には、湯水の如くリードを買い漁って、正にちぎっては投げ、ちぎっては投げして、反応の良いリードだけを選んで演奏していた。
もっとも、最近は(この歳まである程度経験を積んで来ると)アンブシュアもブレスコントロールも幾分上達したので、リードを効率よく鳴らせるようにもなったのだろう、リードの消耗はそもそも減ったように思う。
リードの調整の仕方も何とは無しに覚えてきたし、段々リードを長持ちさせられる様になって来た事に気付いた。
勿論、横路師匠の様に毎日の様にパワー全開で演奏する訳では無いし、まして部活動でやってる訳でもないからなのだが、比較的練習の頻度が高かった時期に比べてもリードの消費量は格段に減った。


しかし、ここまで充実したリードのラインナップと云うのは日本ならでは、なのでは無いか、と思う事仕切りだ。
多分アメリカあたりじゃクラシックだろうがジャズだろうが基本的にRICO系が多いのだろうし、ヨーロッパではVandoren始めヨーロピアンなブランドが多いのだろう。
(勿論アメリカにもVandorenは売っているが)
これはマウスピースにも云える事だけれども、全く幸せな国に生まれたもんだ。

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マウスピースとリードのマッチング、何度もエントリーで取り上げているけれども、これまた深い話になる。
それぞれの要素で自分とのマッチングを取り、最終的に合わせる段階でこれまたマッチングを図る必要が出てくる。

最近、リードの選び方と云うのはアンブシュアやブレスなどの自分の事情+マウスピースのフェイシングとのマッチングで選べば良いのでは無いか?との推論が出来上がった。
"歴代"の手持ちのマウスピースと、"歴代"のリードとの組み合わせの状況からそこに行き着いたのだけれど。
勿論あくまでも"自分の場合"なので、人に薦められるものでは無いが、幾つか書いてみよう。
万人に当てはまる事なんぞありえないから、気楽に公開出来る。

例えばYANAGISAWAの場合は、オープニングの割りに意外にフェイシングが長めだと感じるので、フレンチカットのものよりはアメリカンカット、しかもハートの位置が先端寄りにあるものが音色、ピッチ共に良い結果が出ている。
LAMBERSONの場合、ウィンドウが広めでフェイシングが中庸、バッフルからチェンバーで息が加速していく率が高いので、しなりの良いアメリカンカットのものがコントロールし易い。
しかしハートの部分がリードの根元に近いと、フェイシングのカーブとの兼ね合いで非常に不安定になりがちなので、腰の据わったものの方が良い結果につながっている。
Selmerの場合は全てが中庸に作られているが、レールが広めで息の流れがまとまり易い事から、腰のある、フレンチカットのもの、あるいはアメリカンカットでも腰もしなり方も強めのものが相性が良いようだ。
今度YAMAHAの付属モノを手に入れてみて、どんなリードが合うものか実験して見たい。
(知人のビ・バッパーはYAMAHAを絶賛していたので興味がある)

全く違う意見をお持ちの方も多い事と思う。
所詮リードのマッチングなんてものはそんなもんだ。
多少"?"と思っても、自分の好みの削り方を覚えてしまえば調整も出来る。
何せろくに腕も無いのに、音だけはどうにかしたいもんだから、そんな技が身についてしまった訳だ。


しかし、こんな話もある。
以前、仕事をご一緒したその道の達人は、Meyer 5MMとVandoren Trad #2を使って、とんでもなく素晴らしい音色で素晴らしい演奏をなさっておられた。

リードでしのごの云ってるウチは青いね、と云われてるようで、その事を思い出すと、やはり練習なのだ、と思い知らされるようで、いやはや何も吹けなくなる。
道具に助けてもらってるウチはまだまだひよっこなのだろう。




仕方が無い。もうしばらくピヨピヨ云っていよう。

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コメント(2件)

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先生! リードの決め手となる一番大事なものが抜けてますっ!!

 味

を忘れてはいかんと思いますっ!!!!www
よしめめ
2006/07/17 22:06
>>よしめめくん

あっはー、やっぱ来たかぁww
いやね、この冬のNAMMだかMUSIC MESSEだかで、本当に味付きリードが発表されてたらしいからさ、敢えて触れずにいたのさ。
で、個人的にはVandoren派だね。Rico系は渋みがあってどうもなぁ(ww
D-O
2006/07/17 23:49

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