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zoom RSS ★何気なくCannonballを語ろうか(1

<<   作成日時 : 2005/12/25 21:21   >>

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何せ音川氏のシグネイチャーモデルが来年出るんだそうで、これは笑ったら鬼も相当失礼だ。1月2日に新潟市で帰省ライブをやるらしいので、詳細を聞いてみたいものだ。

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このエントリーは公開から3年以上経過していますが、アーカイブ化までの間現状のまま公開致しております。
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これまでCannonballについては過去"GA1-SB(前編)""後編""Cannonball BIG-BELL STONE series" などのエントリーで書かせて戴いてるので、何を今更、と云う所も無くはない。

特にGA1-SBとの出会いの部分ではかなり事細かく性格の分析をしているから、例の長文がこれから書けるのか?と我ながら思う。
しかし、最近になっても以前に書いたエントリーがヒット数を順調に伸ばしている。
有り難い話なのだが、ようやくここに来てCannonballユーザー、及び購入予備軍が増えて来ている、と云う事なのか。
だとするならば、これは相当嬉しい。

幸か不幸か、これまでリアルな演奏の場面でCannonballユーザーにあった事が無い。
これまで、他人とカブる事を良しとしないのを信条にして来たけれども、流石に周囲に他のユーザーの影すら見えない、と云うのも結構寂しい物だ。
一度クロサワウィンドですれ違った高校生はT1 Mad Megを持っていると云っていたが、まぁ2言3言言葉を交わした程度なので、一緒に音を出してる訳では無い。
楽器フェアで社長のTevisとチーフテクニシャンが豪快にデモ演奏してたり、"WX5 Workbook"のkirino氏が満を持して試奏に臨んだり(相当"Hot Spur"を気に入っておられたので、彼の、この冬のボーナスの行方が気になる所だ)実は人がCannonballを吹いている現場、と云うのはその程度しか観ていない。
(音川氏は別)

他、注目しているブランドはどうだろうか。
Cadesonについてはとうとう「JAZZ LIFE」誌に広告が載り、佐藤達也氏のコメントつきで紹介もされたので、これまで眉に唾付けてた御仁達も、おっとり刀でウィンドブロスさん辺りへ出かける事受け合いだろう。

テナー吹きの知人がMarkVIIを買って来た。
これまで折に触れCadesonやCannonballを勧めていたが、彼は極標準的な日本人プレイヤーなので仕方のない処だろう。

YANAGISAWAは未だ珍しがられる。YAMAHA以上の"先入観"が渦巻いている。シルバーソニック、ブロンズは諸手を挙げて人に薦められるのに、"割高感"があるのだろう。
実際シルバーソニックは額面上非常に高価だ。

YAMAHAはつい先日同じバンドのサックスプレイヤーがMarkVIIに買い換えた。
彼は元々ヘヴィーな楽器を吹いていたので、82zulの軽快さが居心地悪くなったのだろう。
良い楽器だが、"相性"はある。

やはりSelmerはサックス界の"ファーストコール"であるのは間違い無い。
どれ程機械化が進んだと云われようが、どれ程個性が薄らいだと云われようが、どれ程最近の作りが云々されようがSelmerはSelmerだ。
中学校、高校のブラバンで、調製もされていないボロボロでガタガタの国産エントリーモデルを吹かされて、否応無しに個人持ちはSelmerでなければ!とインプリンティングされている学生プレイヤーはこれまで相当数いたに違い無いし、そんな事を抜きにしてもやはりSelmerは良いのだ。
地元では有名なセミプロプレーヤーも一度Reference54を手にしたが、結局ヴィンテージのMarkVIを再度手に入れたと聞く。
ま、やはりSelmerな図式は変わりない、と云う事だ。YAMAHAでも無く、YANAGISAWAでも無く。

有名メーカーの評価、それは長い時間をかけて積み重ねられた信用、に裏付けられた、云わば保険のようなものなので、それについてどうのこうの云うつもりは無いし、事実今でもそう思っている。


しかし、自分が昨年選んだ楽器はCannonballと云う、殆どそれまで知られていない、未だ未だ新しいブランドの楽器だった。
YAMAHAの82zulには相当"揺らいだ"し、Prima Yanagisawaの9937PGPは未だに欲しい。
けれどもCannonballだった。
(この辺のいきさつをお知りになりたい向きは過去のエントリーを御覧戴きたい)
前置きがすっかり長くなってしまったけれども、導入して1年を経過した処での話をこれからしたいと思う。
まぁ、素人が好き勝手に自分の楽器を褒めている、と云う程度のものなので、そこは差し引いてお読み頂ければ幸いだ。


Cannonballの最大の利点、それは"吹き易さ"と"厚みのあるサウンド"にある、と思う。

まずは何より息の通り方が滑らかなのだ。だからと云ってむやみに息を取られるのでは無い。しっかりとした抵抗感を持ちつつ、スムースに息が抜ける。
これはネックの設計にあるのだ、との声も多いし、公式サイトでもその点について触れている。
おまけに標準で2タイプのネックがついて来る。これはTVショッピング並みのお得感があるから良い、と云うのでも何でもなく、単純に初期状態からサウンドの選択肢が2つもある訳で、かなり嬉しい。
既存の価値観からはまず"ありえない事"として移るだろう。
「それほどイニシャルの状態では自信が無いのか??」「メーカーの主張、モデルの主張は無いのか??」「って事は楽器自体相当安物なんじゃね??」と口さがない事を仰る向きも無くは無いのだ。
しかし考えてもみれば、サックスにおけるネックの重要性をCannonballなりに具体的に示していると同時に、最初の状態からユーザーの望んだサウンドや吹奏感に近づける手段として提供されている訳だ。
大概は管体と同フィニッシュのネック+シルバープレートのネックがついてくる。
Cannonballで1番人気はノーラッカーの"Mad Meg"シリーズと、ブラックニッケルの"B"シリーズ、ついて"RAVEN"だろうか。どのモデルでも同様だ。
勿論好みの問題で、いずれはどちらかしか使わなくなるだろうし、「その分値段下げろや!」としょっぱい交渉をする輩も出なくも無かろうが、自分としては今の処両方のフィニッシュをそれぞれの長所を活かしつつ使い分けている。

2本のネック、これが実に有効なのだ。

GA1-SBにはブラックニッケル、シルバー、両方のネックが付属してきた。
ブラックニッケルフィニッシュは非常にパワフルに鳴る。反応が速いのでコントローラブルだ。
こちらは通常よく使う。LAMBERSONでもDukoffでも気持ち良く吹ける。
楽器本体がかなり抵抗感がある分、ネックがパリっとサクっと少々硬めでブリリアントな鳴り方をするので、丁度バランスが取れる。
下卑た嫌らしい鳴り方では決して無い。もしそう云う音が出ているなら、吹き手の自分が悪いのだ。
対してシルバープレートは音の重み、厚みが増す。
ネック本体の重みのせいなのか多少立ち上がりは緩やかだが、音の遠達性、芯の太さはこちらの方に軍配が上がる。
何よりジェントルな音が出るので、こちらはどちらかと云えばラバー系のマウスピースと相性が良いようで、体力的に余裕のある時期にLAMBERSONと組み合わせると最強だ。


ルックス面でも特徴となっている大きなベル、これもサウンドに大きく影響している。
先月渋谷クロサワウィンドでCannonball社社長Tevis Laukat氏が「サウンドに重要なのは"ある程度の重さ"です」とある来客に話していたのが非常に印象的だった。
最近この"ラージベル"タイプのサックスは流行の兆しがある。例のインダービネンもそうだし、"La Voix"もそうだ。
小さいベルはやはり音をまとめ易い。"木管楽器らしい"整った響きを持つし、抵抗感も少ない。ベル自体の重さも無いから管体のバランスが良い。
しかし、大きく管体全部を含んだ"テーパー"と云う観点では、大きなベルはその"すそ"が拡がっている事にもなる。
Cannonballのベルは非常にブ厚く、しっかりとした作りだ。
この"すその拡い"テーパーは金管楽器などに見られる構造に似ている。非常に華やかでありつつ、柔らかな音から厳しさを持つ音まで、ニュアンスのレンジが広い特徴を持つ。
管体そのものが比較的太め(テーパーが緩め)の造りになっているのだが、結果的に管体全体として見ればテーパーは広めになっている。

ここにあの太くて厚い出音の秘密があるのだろうか。
以前はよくKingあたりのオールドモデルと比較される事が多かった。
キーアクションも大柄で相当の重さを持つと思われる。その重さも全て計算されたものなのだろう。

加えて今年ラインナップに登場した"STONE"シリーズの"石"の効果は絶大だ。
音のフォーカスがより明確になる、とは良く音川氏が口にされているようだが、正にそんな印象がある。



ちょいとまとまらなくなっているのだが、少しずつこのCannonballについてもエントリーを重ねて行きたいので、興味をお持ちの向きはまた是非覗いて欲しい。

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内 容 ニックネーム/日時
まさにD-O様の予想通り、佐藤氏のコメントに背中を押されて、昨日渋谷方面でCadeson初体験してきました。渋めの個性的な音で良かったです。自分の出したい音に結構近い。隣にあったCANNONBALL A5-Bも試しましたがやっぱ吹きやすいし良く鳴りますねぇ。良いなぁ。実は今教わっている先生にはまた別のメーカーのオススメをいただいていて(Selemerに非ず)、まだ試していないんだけど、それも含めボーナスの使い道には相当悩んでます。う〜む。
Kirino
2005/12/30 01:04

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