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zoom RSS ★Prima Yanagisawa T901 special

<<   作成日時 : 2005/04/21 11:18   >>

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もう4年半にもなる。

ある事がきっかけで、何か新しい事に取り組みたい、何かを新しく手にしたいと云う欲求が起こり、その勢いだけでテナーサックスを買った。

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このエントリーは公開から3年以上経過していますが、アーカイブ化までの間現状のまま公開致しております。
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暫くの間はワンポイントリリーフで出入りしていたバンドで吹く機会もあったが、そこを離れてからは当然初期衝動は長続きせずに、それ以降は時々義務感の様に音を出す程度だった。

吹き辛かった、と云うのもある。
"本業"のアルトに自分のアイデンティティをそこに求めていた帰来もあるので、気持が進まなかった、と云うのもある。
テナーの方が"つぶしが利く"中で、アルトで居続ける反骨精神の様なものもあったのかも知れない。
一方それ程練習時間を避けない状況で、それまでは楽に吹く為のセッティングを金にあかせて煮詰める(手間と時間を金で買う、とも云えるか)方法を取っていたが、テナーについてはそれが当時経済的に許されず、とりあえず、と云う処から遅々として進まなかった事もある。
息の量や使い方、重さのギャップ、大きさの異なるマウスピースなど、物理的な違いが大きく感じられ、その頃はとてもアルトの延長では吹けなかった。

そもそも最初にアルトを選んだ時点で、テナーには余りベクトルが向いていなかった。
何よりテナーは当時の自分には全くの別物であり、テナーに求めるもの、自分がテナーを演奏する際の明確なイメージを持て無かったのが、最大の理由だろう。
クラシックや吹奏楽の分野では、様々あるサックスは一本の線の上に並んだもので丁度ヴァイオリン属の様な位置付けになる。
基本構造や奏法もほぼ同じであるからだ。音色は限り無く"弦楽器"に近い所から、ファゴット、クラリネットなど既存管楽器のイメージに乗っ取って作っていく事となるのも同じ。
処がポピュラーミュージックの分野ではそうは行かない。同じ楽器同士でも人の声と同じ位の違いを出す事が優先される訳だから、畢竟楽器が異なればそれだけ求める部分も変わって来る。何せJAZZにおけるテナーは花形中の花形だ。
サンプルは限り無くあるわけだが、どこを目指すかによって、その後のアプローチは全然違うものになる。
しかし、出会ったそのどれもがピン、とは来なかったのである。こうなると完全に迷路に迷い込んだ状況になる。
それでも幾つかのセッションではテナーで、と指定されたり、通っていたレッスンに持ち込んだり、参加したバンドでは楽曲のイメージやアレンジ上の理由でテナーを持つ事を度々したが、その度に煮え切らないものを積み重ねていった。

どうにも"借り物"っぽい、嘘臭い出音が自分では納得が行かなかった。

最近、これまで迷いに迷ったセッティングに一つ形が見えて来た。多少これまでよりも"自分の音"がしてきたのだ。

そうなると人間げんきんなものである。今ならどうにか吹けるのでは無いか、と少しずつ手に取る時間を増やしている。
この4年間に何人かのプレイヤーの音楽に接する事で、幸いにも(徐々にではあるが)ようやく自分の中でのテナー像が出来つつある。多少は演奏技術も向上した。

初期衝動の原因ともなった事柄も、自分の中では拾集が付き始めている。
ようやくテナーと仲良くなれそうだ。

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楽器を選んだ際、こんな事を気にしてみた。
メインはアルトであるから、どうしてもパートタイムでしか吹けない都合上、楽器は鳴り易くかつ扱い易く作りも良く、しかも価格は"実売under\20万"と色々な要求をする事になった。
そのリクエストに応えてくれる楽器として、YANAGISAWA 901シリーズを選んだ。
"901"シリーズといえば、所謂入門〜中級向けのモデルではあるが、それはイコール前述の条件を満たす事でもありパートタイマー、サンデープレイヤーには好都合。
同じ"Y"で始まるブランドも考慮には入れたが、事前にYANAGISAWAのスタッフの持つ、自社製品への熱い想いを聞かされ胸打たれ、以来すっかりファンになっていたので迷いは無かった。

901specialは現行機種901 IIの廉価版とも云える(実際には前機種901)。
実際安かった。とは云え、彫刻のある無し、指貝の材質などの違いのみで、実質的にはほぼ901なのだ。非常にコストパフォーマンスの高い楽器と云えるだろう。
基本的には軽快で明るく、それでいて比較的しっかりとした出音だと思っている。
以前に旧機種であるT-50を吹いた事があった。入門機らしからぬ重厚な音で(重さも相当!)それはそれでとても良い楽器だったが、この901specialの方が総じてコントロールはし易い。何より"持ち替え"が前提なので、ここでストレスがあってはいけない。
ダークでJAZZYな"重厚さ"が欲しい時もあるし、流石に上級機種や超有名メーカーのものと並べた場合には「軽さ」「薄さ」が気になる所だが、現状未だまだ鳴らしきれていないので贅沢は云わない。逆に素直な性格の音なので、巧い下手がモロに出てしまう部分もあり怖い処だ。「安い物は作ったが、安物は作って無い!!」と工場のおっちゃんおばちゃん達の自信に満ちた顔が浮かぶようだ。
実際の購入の際には、YANAGISAWAのメインディストリビューターであり、以前の仕事の関係から自分が絶対の信頼を寄せる(株)プリマ楽器のサックス担当スタッフの力を借り選定して貰った。
だからこの楽器には「Prima Yanagisawa」と、自分が信頼しているブランドの名前が2つも入っている。正に光栄、とも云える。

今現在、前述の条件下で楽器を選ぶとすると、実勢価格を考えれば幸か不幸か選択肢が比較にならない程ある。
勿論試奏してみない内は何とも云えないが、YANAGISAWA、YAMAHAを始めJ.KEILWERTHの廉価版、io(JUPITER)、cadeson、Marcatoと云った台湾勢の中、上級クラスがそれに続く。予算範囲を5万も上げれば倍以上の選択肢が出来る。良い時代だ。
誤解を恐れずに云えば、小売価格\20万前後のクラスであればほぼ製品としてクオリティには問題は無い。
パートタイマーやサンデープレイヤーにはベストマッチだと思う。
"under\20万"は採算ベースでは非常に難しいラインだが一番競争の激しい価格帯だ。
それだけに、各社各モデルとも粒を揃えて来ている。品質に妥協も出来ないし、価格で負けてもいられない。意地の見せ所だ。

よく「安い楽器(国産や台湾製)は、音がショボくて飽きるのも早いから、最初からSelmer買っておけば間違い無いよ」と云われる。
この意見には基本的には賛成だ。確かにSelmerは楽器もしっかりしているから、どう吹いてもそこそこ充実した音は出るし、音程も良い。
又、良い楽器を持っている、と云う安心感、満足感はとても重要なものだし、良い楽器は成長を速める。
しかしながら、人それぞれ条件と云うものがある。
そうそう楽器に\4、50万も出せないのが極一般的な感覚だ。比較的安い楽器であったとしても、良い音できちんと鳴らす事は意外に大変な作業だし、元々造りの良い楽器はきちんと反応してくれる。おそらく端で聴いていても価格はバレない。
「飽きる音」は自分が出しているのだから、自分で飽きない音を出せば良い。練習や工夫を積み、音を磨く。リスナーに価格は関係ないのだ。
とは云え、確実に楽器としての基本線をクリアしていなければ、リードやマウスピースに凝る事も、良い音目指して練習する事すら無意味になってしまう。
およそ"激安"系サックスでは絶対に役不足。同じ金額なら他で遊んだ方が余程自分の為になる。

もう一度チャンスがあったらYANAGISAWAを選ぶかどうか、今の感覚で選ぶ事になるのでその答えは非常に難しいがしかし、最も有力な候補にする事は間違い無い。
しかもYANAGISAWAの場合は材質、プレートなどヴァリエーションも豊富なので、望みの物に出会う確立は相当高い。

現在は「サムの魔法使い」を取り付け、管体の鳴りは更に向上している。次のステップはキースプリングの交換(現在は棒バネなので、これを針バネに換える事で更に演奏性は向上する筈)と、ネックの選定だ。
幸い上位機種(991、992、9937)との互換性があるので、銀製、ブロンズ製など幾つかを試してみたい。ベースが良いとアレンジも利くのだ。

面白くなって来ている。

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