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zoom RSS ★Cadeson T902AS

<<   作成日時 : 2005/04/20 22:51   >>

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この半年程web上で話題騒然になっているCadeson。本当の所どうなの?と云う事で、前橋まで足を運んだ。

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このエントリーは公開から3年以上経過していますが、アーカイブ化までの間現状のまま公開致しております。
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Cadeson=カドソン社は台湾の総合楽器メーカーである。1985年創立だから耳慣れないのも無理は無い。創立以来ドラムセットを中心とした打楽器が製品の中核を占めるが、管楽器部門(工場)については数社のOEMを経て、同社のオリジナルモデルを意欲的にリリースしている。既にアメリカ、ヨーロッパ、アジアと販売網を拡大中で、日本では群馬県前橋の中島楽器が代理店となっている。

中島楽器ではその将来性と高い制作技術に早くに着目し、管楽器を中心に"単なる廉価楽器"から脱却させる為、直接台湾の工場に出向き、仕様の決定や設計、製造工程に至るまで指導・協力をしているとの事。輸入されているラインナップでは中島楽器のオリジナル仕様のものもあり、Cadeson本社に体する影響力の大きさが伺える。

アルト、テナー含め数機種見せて戴いた。全体の造りそのものはSelmer SA80-IIが基本になっている印象を受けるが、上位機種では大きいベル、ネックの設計などオリジナルなアイディアが入っており、かなりのこだわりを感じる。

第一印象でしっかりとした造りの良さ、素性の良さを感じた。他の有名メーカーと比べれば、比較的安いものだが、安物では無い。
その中でも今最も"旬"なモデルが T902ASだ。

この902シリーズの最大の特徴はロールドトーンホール(カーリングトーンホール)。トーンホールの高さが抑えられているので寄り道無く真っ直ぐ息が通っている感覚があり、ストレス無く管が鳴る印象がある。ペラペラした薄い音では決して無い。
その上このASシリーズでは"アンティークブロンズ"なる材を用いており、とにかく鳴り方が非常に豪快な上、反応が良い。ブラン・ニューなので音の粒子が未だ荒い印象だったが、かなりしっかりと厚みのある音だ。
何より音がどんどん滲み出て来る感覚が嬉しい。余りに鳴るので音が散り気味になっているのでは、と聞いて頂いた中島楽器の社長に伺ったが、きちんと前に飛んでいる、との事(試しに展示してあったT-1000S(銀製)のネックを取り付けた所、タイトな響きになり個人的にはこれが好みでもあった)。

又、これも材質の影響なのか、音質は幾分渋めで丸みを帯び重さもある。良く云われる"新品の持つ音の角"が最初から取れている、と云えば理解出来るだろうか。
よく"太い"と云う表現がされるが、出音の中の中域成分が多いような印象。
Selmer的な輝かしいエッジは薄いようだ。とは云え充分ブライトな響きも持つ。キャラクターが違う、と云うレベルの話だ。
何でも試奏をした何人かのプレイヤーからは"CONN"の様だ、と評された事も多いとか。成る程、前述のロールドトーンホール云々の部分と合わせ、そんな効果が出ているのかも知れない。
ヴィンテージ風の音質、とは云わないが、音程の良さも相まって音楽に集中出来るメリットはあろう。
こだわっているプロフェッショナルには"コンビニ"的に受け取られかねない部分もあるが、アマチュアには最も嬉しい点だ。
材や造りがしっかりしているので、吹き込む事でどんどん変化していく可能性も感じる。実際過去購入したユーザーの物は良い形に変化しているらしい。
キーアクションについては非常にバランスもアクションも良い。丁寧に調整されている印象だ。

幾つか非常に貴重な話も伺えたが、輸入元、工場一丸となってより良いものを作り上げていこうと云う気概と、現在進行形で日々改善が図られている勢いは、他のブランドでは中々感じられない。工場では投げかけたテーマに対してのフィードバックがとてつもなく速いらしい。
また中島楽器ではユーザーの様々な意見や相談に素早く反応すべく、体制を整えている。

Balaced ActionやMark VIと云った"歴史的名器"とは今の段階で単純に比較は出来ない。

しかし状態の良いオールドを探す手間と費用、又超有名メーカーの納期の遅さを考えれば充分購入候補に上がる程のクオリティだろうし、何よりそのキャラクターはアマ、プロ問わずプレイヤーを惹き付けて余りある。
国内シェアもじわじわ増えつつある。"安くて良いもの"が見つかった気がする。
非常に面白い楽器だ。

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